Volume6 わたしを見つめて

  Volume6 わたしを見つめて

鳥山雄司さんの「The Song of Life」、鳥山さんのギター一本でシンガー露崎春女さんが優
しく歌うYouTubeを見ていました。
私も鳥山さんのギターで 優しく包み込むような歌を唄いたいなと密かに思っていました。
さまざまな色彩の曲が出来始めてきて、次の曲はどうしようか考えていた時に、プロデューサ
ーから、「鳥山君もファミリーだけど、忙しそうだから」…それでも鳥山さんに相談してみた
ら、二つ返事で引き受けて下さいました。
どんな曲が良いですかと言われて、私は目を閉じて集中しました。
見えてきたのは、小高い丘の草原に子供 お年寄り 外国人など いろいろな人達が夕陽の沈む様
子を並んで仲良く見ている姿です。
争いを止めてみんなで手を取り合って仲良くしていこうよ…そんなイメージでした。絵に書い
て鳥山さんに送りました。
鳥山さんから曲が送られてきました。 イメージのスケールが大きいからこそ コンパクトに優し
く寄り添うような素敵な曲が出来ていました。…すごい!私が願っていたもの。
歌詞は、医者に行くのが嫌だなと建物のエントランスで待っていた時に、知らない白髪のおば
あちゃんが 突然カバンからキャンディーを取り出して「最後のひとつを貴女にあげるわ」とく
れました。
そのキャンディーは、知り合いに貰ったとても美味しいものだったので、何処に売っているの
かなといつも探していたキャンディーそのもの。「あなたは優しい人よ、大丈夫よ。胸を張っ
ていきなさい。さぁ行くわよ!」と一緒に建物に入っていきました。
2023年の元旦に、金沢 ひがし茶屋街の奥にある宇多須神社に初詣に行きました。
帰り道に、道端で戸惑うおばあちゃんがいたので、どうされましたか?と訊ねると、「東京か
らバスで来たんだけど バスが駐まっている場所が分からなくなりました」と。 ・・・私は思わ
ずお顔を確認してしまいました。可愛らしい白髪のキャンディーをくれたおばちゃんにそっく
りだったんです。 近くに観光ボランティアの人達がいたので、もしバスに辿り着けない時は警
察にお知らせしてください…とおばあちゃんの道案内を託しました。
いろいろな人との出会いがあり、そしてお別れもあります。
大切な人がいつも私を見ていてくれているのかな としみじみと感じています。
♬ひとりでも あなたをそっと 見ていること 忘れないで