Volume1 ずっと恋人…

  Volume1 ずっと恋人…

作曲の水島康宏さんは髙橋真梨子さんの「ごめんね…」の作曲家。
アルバムに入れる曲はどの様な曲が良いかなと村木プロデューサーと話していました。山本美
鈴が初めてアルバイトしたお金でチケットを買って行ったのは髙橋真梨子さんのコンサート
髙橋真梨子さんの、「はがゆい唇」「ごめんね…」といえば、火曜サスペンスのエンディング
曲。小さい頃、その曲が聞きたくて起きていたら、母から早く寝なさいと怒られ、それでもお
布団の中でこっそりと聞いていました。いつか私もこんな歌が歌いたい、と秘めたる思いでし
た。
髙橋真梨子を育てた村木プロデューサーから、「山本美鈴の原点は真梨子だから…水島君に頼
んでみようか…」となり、すると偶然に、アレンジャーの西本明さんと水島康宏さんのマネー
ジャーが以前同じ人だったことも判明。西本明さんから水島康宏さんに話をしてみる事になり
ました。すると、偶然にも渋谷で西本さんが水島さんにばったり遭遇。嘘みたいな本当の話で
す。
それから、今回のレコーディングの話になって、私がレコーディングした「ごめんね…」を水
島さんに聴いて貰いました。そうしたら、山本美鈴のこれからの可能性にかけたいからと無償
で曲を書き下ろしてくれることになりました。
水島さんはこの曲のレコーディングにも駆けつけてくれて、「こんな凄いメンバーに演奏して
貰えることはなかなかないよ!僕も仲間に入れて貰って光栄です」と水島さん。シャイで優し
い方です。
唄の最後のフレーズのところが少し詰まった感じだったので、よろしいでしょうか と私から水
島さんに相談しました。音入れは終わっていましたが、唄いやすい方がいいからと、ドラムセ
ットを片付けながら、ボーカルブースに水島さんとふたりで入って唄ってみました。手を握り
しめて親指を立て、ビートがリズムに合わせて立つように、水島さんと呼吸を合わせて一発
で唄いました。それが「ほどよい距離のままで…こい び と」
アレンジャーの西本明さんはアメリカの西海岸をドライブするイメージで曲をまとめたそうで
す。
水島さんからは、「左手の薬指に光るものがなくても…」という歌詞は、心が奪われてしまう
素晴らしい!と言われました。
金沢の夢香山を走る桜街道のドライブウェイ。道中には景色がパノラマに広がる SKY & BLUE
のカフェ。私の甘ずっぱい想い出のストーリーです!